“きょごう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
倨傲87.8%
虚傲7.3%
巨鼇2.4%
驕傲2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
相手が高官とみて、孟は挨拶に出たが、張は酒を飲んでいて顧りみないので、孟はその倨傲きょごうを憤りながら、自分は西の部屋へ退いた。
それは、私の虚傲きょごうからでは無いのである。全然、それと反対である。私は、この雑誌を、とりわけ卑俗なものとは思っていない。卑俗といえば、どんな雑誌だってみんな卑俗だ。
困惑の弁 (新字新仮名) / 太宰治(著)
しかし、悟浄は失望せぬわけにいかなかった。ほらの奥で巨鼇きょごうの背に座った黒卵道人こくらんどうじんも、それを取囲む数十の弟子たちも、口にすることといえば、すべて神変不可思議しんぺんふかしぎの法術のことばかり。
悟浄出世 (新字新仮名) / 中島敦(著)
けれど、表面はあくまでも、互いに、相手の歓心かんしんを求め、どちらも謙譲けんじょうの礼を取って、敢えて、驕傲きょごうに出るふうなどは毛頭もない。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)