“きゅうはん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
急坂60.0%
旧藩30.0%
糺判10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
急ぐうちにもどこか悠々として柵を越える場所を見廻してくると、やがて面前に見た急坂きゅうはんの上から、早足に駆け下りてきた人物があった。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
余は幼きころよりきびしき庭のおしえを受けし甲斐かいに、父をば早くうしないつれど、学問のすさみ衰うることなく、旧藩きゅうはんの学館にありし日も、東京に出でて予備黌よびこうに通いしときも、大学法学部にりし後も
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
また「弁事(十人)ハ公卿諸侯大夫士庶人ヲ以テコレニツ。権弁事モマタコレニならフ。内外ノ庶務ヲ受付シ官中ノ庶務ヲ糺判きゅうはんスルコトヲつかさどル。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)