“きゅうさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
久斎33.3%
救済33.3%
休斎16.7%
旧寨16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金剛寺坂の中腹には夜ごとわが先考せんこうの肩みに来りし久斎きゅうさいとよぶ按摩あんま住みたり。われかつて卑稿『伝通院でんずういん』と題するものつくりし折には、殊更に久を休につくりたり。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
占部うらべさん、私の煩悶はんもんよりも忰の煩悶を救済きゅうさいする法はないでしょうか?」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
金剛寺坂こんごうじざか笛熊ふえくまさんというのは、女髪結おんなかみゆいの亭主で大工の本職を放擲うっちゃって馬鹿囃子ばかばやしの笛ばかり吹いている男であった。按摩あんま休斎きゅうさいは盲目ではないが生付いての鳥目とりめであった。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
西暦二五一年エジプトに生まれ、父母に死なれてその大遺産を隣人と貧民にけ尽し、二十歳からその生村で苦行する事十五年の後、移りてピスピル山の旧寨きゅうさいに洞居し全く世と絶つ事二十年。