“きっこうがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
亀甲形85.7%
亀甲型14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百貨店の大きな出庇でびさし亀甲形きっこうがたの裏から金色の光線が頸の骨を叩き付けるほど浴せかける。右から左から赤や水色の紫外光線が足元をすくう。ここでは物は曖昧でいる事は許されない。
街頭:(巴里のある夕) (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
その面に亀甲形きっこうがたの模様ができる、これには、一方では弾性的不安定の問題、また対流の問題なども含まれているようであるが、この亀甲きっこう模様の亀甲形の中心にできる小さな穴から四方に放射して
自然界の縞模様 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
時々は紫色むらさきいろ亀甲型きっこうがたを一面にった亀清かめせい団扇うちわなどが茶の間にほうされるようになった。それだけならまだ好いが、彼は長火鉢ながひばちの前へすわったまま、しきりに仮色こわいろつかい出した。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)