“ききな”の漢字の書き方と例文
語句割合
聞馴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
処へ、土地ところには聞馴ききなれぬ、すずしい澄んだ女子おなごの声が、男に交って、崖上の岨道そばみちから、巌角いわかどを、踏んず、すがりつ、桂井かつらいとかいてあるでしゅ、印半纏しるしばんてん
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうした折よ、もう時雨の頃から、その一二年は約束のように、井戸の響、板の間の跫音、人なき二階の襖の開くのを聞馴ききなれたが、おんなの姿は、当時また多日しばらくあいだ見えなかった。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひとツ人の聞馴ききなれない、不思議な言語ことばがあつたんです。
印度更紗 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)