“きかや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木萱50.0%
木茅25.0%
樹茅25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人目をいとうて、木萱きかやに心を置いて、この庫裡を忍んで立ち出でたが、木津の新在家しんざいけへ来て、はじめて気がついたことは、昨晩、月心院の庫裡で、後生大事の財布を柱にかけてかけっぱなし
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
木茅きかやに心を置く落人おちうどのつもりでいるのか、それとも道草を食う仔馬こうまの了見でいるのか、居候から居候へと転々して行く道でありながら、こし方も、行く末も
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
不思議にも文治が命の助かります次第はのちのお話といたしまして、さて此方こなたは二居ヶ峰のふもと、こんもり樹茅きかやの茂れる山間やまあいには珍らしき立派な離家はなれやがあります。多分猟人かりゅうどうちの親方でございましょう。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)