“がっさいぶくろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
合切袋50.0%
合財袋25.0%
合切嚢12.5%
合財嚢12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今度だって荷物なんか何にも持って来やしませんや、この合切袋がっさいぶくろとこの大将のあのかばんを差し引くと、残るのは命ばかりといいたいくらいのものだ。ねえ大将
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
母も経文を合財袋がっさいぶくろにしまいながら、立ちあがった。
風琴と魚の町 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
端折はしょりを高く取って木剣作ぼくけんづくりの小脇差を差し、二十四ふしの深編笠を冠り、合切嚢がっさいぶくろはすに掛け、鼠の脚半に白足袋に草鞋で、腰に大きなつゝみを巻き附けて居ります、極く人柄の服装なりの拵え
そうすると母が、『お前腹がすきはせんか、腹がすいたら餅をお喰べ、出して上げようか』と言って合財嚢がっさいぶくろの口を開きかけます。
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)