合財袋がっさいぶくろ)” の例文
その関所の西口から急落している石段を、今、ひとりの儒者じゅしゃふうの男、肩からひも合財袋がっさいぶくろ小瓢こふくべをさげ、その小瓢のごとく飄々乎ひょうひょうことして降りてくる。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
母も経文を合財袋がっさいぶくろにしまいながら、立ちあがった。
風琴と魚の町 (新字新仮名) / 林芙美子(著)