“合財”の読み方と例文
読み方割合
がっさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、スリか何かに盗られた大きな信玄袋——合財がっさい袋ともいった——その中には、母の衣類化粧道具のほかは、印旛沼名物の鰻の白焼キしか這入っていなかった。
「だってそんな、……おじさまはお会いしたいくせに、わざと、冷然としていらっしゃるのよ、あたい、喧嘩しちゃった、明日からは一さい合財がっさいご用事してやらないってね。」
蜜のあわれ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
「ね、それで、一切合財がっさい、明白じゃありませんか!」
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)