“かわどて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
川堤50.0%
河土堤25.0%
河堤25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とうとうほおかぶりをして跣足はだしで——夜じゃったが——伏見ふしみから大阪まで川堤かわどてを走ったこともあったンじゃ。はははは。暑いじゃないか、浪、くたびれるといかん、もう少し乗ったらどうじゃ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
そして結局はどこにもそンな場所が見当らない。どの畦道あぜみちも崩れ、河土堤かわどてのどの辺も、ちかづいてみればとげとげしく肌をき出し、らッ風にらされている、といった工合だった。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
喜内老人であろう、二階笠の紋じるしの提灯ちょうちんを振って、河堤かわどてから、橋を越えて去りゆく兄弟へ、涙声をふりしぼった。
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)