“からびつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐櫃90.7%
空櫃4.7%
乾付2.3%
辛櫃2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちに最も人間に近く、頼母たのもしく、且つ奇異に感じられたのは、唐櫃からびつの上に、一個八角時計の、仰向あおむけに乗っていた事であった。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
戴宗はそれを持って、独自の神行法で、すぐ梁山泊りょうざんぱくへと急いでしまい、時遷は空櫃からびつだけをかついで、その日、かねてしめし合せていた街道茶店へ入って行った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と云おうとしたが、ただ便たよりない呻声うめきごえ乾付からびついた唇を漏れたばかり。