“からこと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
唐琴75.0%
唐言25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつ聞いても、それがいっこう「新説」でないかえしである証拠には、席にしている唐琴からこと太夫も墨菊太夫も小菩薩こぼさつ太夫も、またほかの酌人や、物運びする女たちまでが
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わけても、伝右衛門が眼をひかれたのは、一隅に置かれてあった十七絃の唐琴からことと小鼓であった。明珍みょうちん作りの南蛮鉄に銀の吹返ふきかえしのあるかぶとは、そのわきの具足櫃ぐそくびつのうえに常住の宝物のごとくすわっていた。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
太郎、いかでさる宝をくるる人此のあたりにあるべき。一三五あなむつかしの唐言からこと書きたる物を買ひたむるさへ、一三六世のつひえなりと思へど、父のだまりておはすれば、今までもいはざるなり。