“かたりい”の漢字の書き方と例文
語句割合
語出100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
われ生来多病なりしかどその頃は腹痛む事稀なりしかば八重がしきりにかの草の効験ききめあること語出かたりいでても更に心にむる事もなくて打過うちすぎぬ。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
口のはたむず/\するまで言出いひいだしたさにたへざれども、怪しき婦人が予をいましめ、人にひそと謂へりしが耳許みゝもとに残りりて、語出かたりいでむと欲する都度つど、おのれ忘れしか、秘密を漏らさば
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
淀無よどみな語出かたりいづる静緒の顔を見入りつつ貴婦人はましげに聴ゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)