“かせぎて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
稼人87.5%
稼手12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お祭をりましたが、一人息子に死なれた年老としとつた両親ふたおやは、稼人かせぎてが無くなつたので、地主から、田地を取り上げられる、税を納めねいので、役場からは有りもせぬ家財を売り払はれる
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
土蔵破むすめやぶりで江戸中を騒がし長い草鞋を穿いていたまんじの富五郎という荒事あらごと稼人かせぎて、相州鎌倉はおうぎやつざい刀鍛冶かたなかじ不動坊祐貞ふどうぼうすけさだかたへ押し入って召捕られ、伝馬町へ差立てということになったのが
稼手かせぎてが少なくて、仕事に追い立てられている長作である。口から手が出るような思いがするのも、決して無理からぬことであった。
山茶花 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)