“かくい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
隔意93.3%
客衣6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことしも戦乱の中だが、菊もつくった。後で、菊畑へ出て見てもらおう——などと隔意かくいもないもてなしである。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほんとうに親一人子一人の間柄あいだがらであったが、そういう間柄であればある程、あの妙な肉親憎悪とでもいう様な感情の為に、おたがいに何となく隔意かくいを感じ合っていた。
夢遊病者の死 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
大井おほゐ中津川なかつがはの諸驛を過ぎて、次第に木曾の翠微すゐびちかづけるは、九月もはや盡きんとして、秋風しうふう客衣かくいあまねく、虫聲路傍に喞々しよく/\たるの頃なりき。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)