“かきよ”の漢字の書き方と例文
語句割合
掻寄100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
折れたる熊手くまで、新しきまた古箒ふるぼうき引出ひきいだし、落葉おちば掻寄かきよせ掻集め、かつ掃きつつ口々にうたう。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「何とすごからう。奴を捩伏ねぢふせてゐる中にあし掻寄かきよせてたもとへ忍ばせたのだ——早業はやわざさね」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
私たちは散った花びらを掻寄かきよせて遊びました。女の子たちが続けて休むのを、病気かと思いましたら、掛茶屋へ手伝いに行くのだそうです。雨の日には皆来るので、それが分りました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)