“かきさ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掻裂75.0%
掻割25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、流石さすがは職業であるから、市郎は其疵口そのきずぐちを検査すると、きずは刃物でなく、鋭い牙と爪とて咬破かみやぶ掻裂かきさいたものらしい。彼は再び驚くと共に、敵はまさしく𤢖であることを悟った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
午飯ひるめしが出来たと人から呼ばれる頃まで、庭中の熊笹、竹藪のあいだを歩き廻って居た田崎は、空しく向脛むこうずねをば笹やいばらで血だらけに掻割かきさき、頭から顔中をくもの巣だらけにしたばかりで
(新字新仮名) / 永井荷風(著)