“かいわれば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
貝割葉66.7%
穎割葉33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな風にして、三吉夫婦の若い生涯はまじり始めた。やがて裏の畠に播いた莢豌豆さやえんどう貝割葉かいわればを持上げ、馬鈴薯も芽を出す頃は、いくらかずつ新しい家の形を成して行った。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
掘り起した土の中からはどうかするとかわいらしい貝割葉かいわればが見つかりましたが、それはすもものたねについて出てくるやつでした。わたしたちの学校にはたつさんという小使いがいます。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
掘起した土の中からは、どうかすると可憐かれん穎割葉かいわればすももの種について出て来る。彼は地から直接じかに身体へ伝わる言い難い快感を覚えた。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
鶴見少年にも思想らしいものが、内からこうひらいてぐんでいる。そこに見られるのは不満の穎割葉かいわればである。かれはいつのまにか生意気になってきた。