穎割葉かいわれば)” の例文
掘起した土の中からは、どうかすると可憐かれん穎割葉かいわればすももの種について出て来る。彼は地から直接じかに身体へ伝わる言い難い快感を覚えた。
岩石の間 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
鶴見少年にも思想らしいものが、内からこうひらいてぐんでいる。そこに見られるのは不満の穎割葉かいわればである。かれはいつのまにか生意気になってきた。