“かいゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
快癒76.9%
恢癒7.7%
回癒7.7%
戒諭7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし癩者は、自分の体から流れ出るうみを吸って下さるならば必ず快癒かいゆするにちがいないと申し立てた。いかに深い慈心といえどもこれだけは躊躇ちゅうちょされたであろう。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
マリアは一切を思い出させる力をもっている。既に恢癒かいゆしたはずの傷までがまたうずき出しそうだ。言うまでもなく私にとっては忘却の方が有難かった。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
観世音がもつ、あの男でもない女でもない不思議な魅惑を、私は東洋の南方にむすびつけて考えたりした。私もまた文明の汚血よりの恢癒かいゆを祈っていたひとりだったせいもあろう。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
そして星の輝く夜のうちに、甦生そせいした自然の賛歌と回癒かいゆした魂の感謝の歌とが、新たに起こってきた。
営内の裏には、さきに俘虜ふりょとした大量の蛮兵が、真っ黒にかたまっていた。いま孔明はそこへ出て、戒諭かいゆを与えていた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)