“おれこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
折込100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐内坂の崖下、大溝おおどぶ通りを折込おれこんだ細路地の裏長屋、棟割むねわりで四軒だちの尖端とっぱずれで……崖うらの畝々坂うねうねざかが引窓から雪頽なだれ込みそうな掘立一室ほったてひとま
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
濃い緑の雑樹の中へも、枝なりにひらひらと日の光が折込おれこんで、ふちを浅黄に、の葉を照らす。この影に、人は蒼白あおじろく一息した。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と案内する……処に……丸木橋が、おのの柄の朽ちたていに、ほろりと中絶えがして折込おれこんだ上を、水が糸のように浅く走って、おのれ、化ける水の癖に、ちょろちょろと可憐しおらしやか。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わしかい。講中にちっと折込おれこみがあって、これから通夜つやじゃ、南無妙なむみょう、」
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)