“おばね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
尾羽66.7%
尾羽根33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二羽（わ）のこの美しい水鳥はお互いに心いっぱいに愛の喜びを感じているとみえて、小さい二つの尾羽（おばね）はきそうようにふられていた。
おしどり (新字新仮名) ／ 新美南吉(著)
夫人は、この青年を、彼女の「足下（あしもと）」にひざまずかせようという意図でもあるように夫人の片言微笑には、孔雀（くじゃく）が尾羽（おばね）を、一杯に広げたような勿体（もったい）ぶった風情があり、華やかな巧緻な媚（こび）に溢れていた。
貞操問答 (新字新仮名) ／ 菊池寛(著)
彼等のまわりには数百の鶏が、尾羽根（おばね）や鶏冠（とさか）をすり合せながら、絶えず嬉しそうに鳴いているのを見た。
神神の微笑 (新字新仮名) ／ 芥川竜之介(著)