“おはらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御祓66.7%
御払33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すけきみ御祓おはらいももう間近かでお忙しいようですから、何か御用がおありになれば代りに私にお言いつけなすって下さい。これからは度々お伺いいたす積りです」
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
半分は迷信みたいなものがあって、晦日みそかには神主がやって来て荒神こうじん様を拝んで家中御祓おはらいをして帰るとか、そんなことでもいろいろ家庭の情趣として私の心に残っているのは母の御蔭である。
回想録 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
それに丁度道綱がこんどの賀茂祭の御祓おはらいには使者に立つ事になっていたので、何かとその支度をしてやらなければならないので、私はそれをいい事にその方にばかり心を向け出していた。
ほととぎす (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
御払おはらいになるなら」と少し考えて、「六円に頂いておきましょう」と否々いやいやそうにを付けた。御米には道具屋の付けた相場が至当のように思われた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「なに、御払おはらいはいつでもいいんです」と受合ってくれた。宗助はとうとう御米のために銘仙めいせんを一反買う事にした。主人はそれをさんざん値切って三円に負けさした。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)