御払おはらい)” の例文
旧字:御拂
御払おはらいになるなら」と少し考えて、「六円に頂いておきましょう」と否々いやいやそうにを付けた。御米には道具屋の付けた相場が至当のように思われた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「なに、御払おはらいはいつでもいいんです」と受合ってくれた。宗助はとうとう御米のために銘仙めいせんを一反買う事にした。主人はそれをさんざん値切って三円に負けさした。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)