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おにづた
ふりがな文庫
“おにづた”の漢字の書き方と例文
語句
割合
鬼蔦
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鬼蔦
(逆引き)
鬼蔦
(
おにづた
)
のつるがスコッチの
外套
(
がいとう
)
でもかぶっているように
絡
(
から
)
んでいる異人館の塀際から、煙のような人影が不意に襲って来た。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それより共に手伝ひつつ、
櫨
(
はじ
)
の弓に
鬼蔦
(
おにづた
)
の
弦
(
つる
)
をかけ、
生竹
(
なまだけ
)
を
鋭
(
と
)
く削りて矢となし、用意やがて
備
(
ととの
)
ひける。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
……町内随一の大
分限
(
ぶげん
)
の身代が次第々々にぐらつきだし、今ではいたずらに大きなそこの土蔵の白壁の、煤け、汚れ、崩れ果てて、見るかげもなく
鬼蔦
(
おにづた
)
の生い繁り
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
さてまた洞は岩畳み、
鬼蔦
(
おにづた
)
あまた
匐
(
は
)
ひつきたれど、
辺
(
ほと
)
りに
榎
(
えのき
)
の大樹あれば、そを
目印
(
めじるし
)
に討入りたまへ
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
棕梠の葉の中から、南洋
鬼蔦
(
おにづた
)
の中から、シャボテンの中から、
蘇鉄
(
そてつ
)
の中から。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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