“おおもんぐち”の漢字の書き方と例文
語句割合
大門口100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大方はそれが、張出し幕の縫目を漏れてぼうと座敷へ映るのであろう……と思う。欄干下らんかんしたひさしと擦れ擦れな戸外おもてに、蒼白い瓦斯がす一基ひともと大門口おおもんぐちから仲の町にずらりと並んだ中の、一番末の街燈がある。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
五十けんの両側に、暖簾のれんをならべている飲食店の内から、客や女が、いっせいに外へ飛びだしてみると、くるわ大門口おおもんぐちから衣紋坂えもんざかの方へ、一人の侍が、血刀を持ったまま、ぬすのように逃げて行った。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)