“おおばん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大判25.0%
大板25.0%
大版25.0%
大番25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されば大判おおばんのものには従来の丹絵たんえ及び漆絵うるしえ依然として行はれたりしが漸次一般の浮世絵師の採用する処となり
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
春章が役者絵には宝暦時代より承継せる細長き細絵ほそえ(一枚また三枚続もあり)と大判おおばんの錦絵とあり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
元文より寛保延享寛延に至る頃奥村政信およびその一派の画工は室内の遠景を描ける大板おおばん紅絵べにえ漆絵うるしえいだせり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
山から切りとってくるのは最大なものは幅一尺乃至ないし一尺二、三寸、長さ三尺にも達する。表皮の大きいものを大版おおばんといい裏皮の大きいものを小版こばんと呼ぶ。その他「そく皮」と呼んで中間のものがある。
樺細工の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
彼は、先頃まで京都に在って、大番おおばんを勤めていた。その任期も終ったので、今は久しぶりに国許くにもとへ帰って来たところだった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)