“おおづち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大槌80.0%
大鎚20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「左様でござります、なんにしても乱世でござりますから、盗賊も大袈裟おおげさで、掛矢かけや大槌おおづちを以て戸を表から押破って乱入致し、軍用金を出せ、軍用金を出せとおどしますとやら」
大槌おおづち棍棒こんぼうで打ち壊したらしい門内へ、およそ三十人ばかりの賊がなだれ込んで、土蔵を破壊し、全家族をくくし上げ、手燭を持ち廻って、大がかりな掠奪りゃくだつにかかっている様子であった。
剣の四君子:03 林崎甚助 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
或る者は、柵にじて躍り越えようとし、或る者は、大鎚おおづちや金鉄棒をふるって打ち倒しにかかり、或る者はのこぎりをもってき、また或る者は油をそそぎ火をけて焼き払おうと、必死であった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)