“おおぢょうちん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大提灯76.9%
大提燈23.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高い欄間らんまに額が並び、大提灯おおぢょうちんの細長いのや丸いのや、それが幾つも下った下を通って裏の階段の方へ廻りましたら、「これから江崎へ行くのだ」とおっしゃいます。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
せめて御賓頭顱おびんずるでもでて行こうかと思ったが、どこにあるか忘れてしまったので、本堂へあがって、魚河岸うおがし大提灯おおぢょうちん頼政よりまさぬえ退治たいじている額だけ見てすぐ雷門かみなりもんを出た。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
天婦羅だけでは立ち行かぬから、近所に葬式そうしきがあるたびに、駕籠かごかき人足にやとわれた。氏神の夏祭には、水着を着てお宮の大提燈おおぢょうちんを担いで練ると、日当九十銭になった。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)