“おうばく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黄檗76.5%
黄蘗23.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父はそれで懸物かけものの講釈を切り上げようとはしなかった。大徳寺がどうの、黄檗おうばくがどうのと、自分にはまるで興味のない事を説明して聞かせた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
なん坪太郎つぼたろうと名づけ、鍾愛しょうあい此上無かりしが、此男子なんし、生得商売あきないの道を好まず、いとけなき時より宇治黄檗おうばくの道人、隠元いんげん禅師に参じて学才人に超えたり。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それでワザワザ支那から椿の苗木を取り寄せこれを山城宇治の黄蘗おうばく山万福寺へ植えたと言っている。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
黄蘗おうばくスナワチ問ウ、古人、アヤマッテ一転語ヲ祗対シテ、五百生、野狐ノ身ニ堕ス。転々、アヤマラザレバ、コノナニヲ作ルベキ。師イウ、近前ニ来レ。カレノ為ニイワン。
野狐 (新字新仮名) / 田中英光(著)