“おうにん”の漢字の書き方と例文
語句割合
応仁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
応仁おうにんの乱か何かにつた人の歌に、「も知るや都は野べの夕雲雀ゆふひばりあがるを見ても落つる涙は」と云ふのがあります。まるうちの焼け跡を歩いた時にはざつとああ云ふ気がしました。
応仁おうにんの乱は細川勝元、山名宗全の両頭目の死によって一時、中央では小康を得たようなものの、戦禍せんかはかえって四方へき散された形となって、今度は地方地方で小競合こぜりあいが始まりました。
鯉魚 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
なぜなら奥書きの保存は必ずしもその本が原形のままであるということの証明にはならないからである。たとえば応仁おうにんの乱の際には無数の典籍が焼かれたが、幸いに耄及愚翁本は助かったとする。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)