“えんきょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
延享46.2%
猿橋30.8%
円喬7.7%
圓喬7.7%
延慶7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、了海が樋田の刳貫に第一の槌を下してから二十一年目、実之助が了海にめぐりあってから一年六カ月を経た、延享えんきょう三年九月十日の夜であった。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)
猿橋えんきょうあたりへ来ると、窓から見える山は雨が降っているらしく、模糊もことして煙霧につつまれていたが、次第にそれが深くなって冷気が肌に迫って来た。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
たった今、お銚子ちょうしがからっぽになったところへ、顔を出した酒客のようなもので、いっそう、残念さが身にしみたが、円朝四天王の円馬、円生えんしょう円橘えんきつ円喬えんきょう。それに、円右、円左。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
先代小圓朝門下で圓喬えんきょうに傾倒し、先代志ん生の門を叩いた彼は、早く江戸前の噺の修業はいっぱしに終えていた、圓朝系の人情噺もひととおりは身につけていた。
随筆 寄席囃子 (新字新仮名) / 正岡容(著)
徳治とくじ三年後二条天皇が崩御になり、持明院統の花園はなぞの天皇が即位されて、伏見院が院政を摂られ、延慶えんきょうと改元されると、また為世にかわって為兼の活躍のときが来た。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)