“えぼし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
烏帽子99.2%
餌乾0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
霧は相変らず辺りをかすめて巻上り、目近かに見える烏帽子えぼし型の岩峰や、尾根尾根に並び立つ尖峰を薄くぼかして、奇異な景観を造る。
一ノ倉沢正面の登攀 (新字新仮名) / 小川登喜男(著)
ろうそくのは、あかい、ちいさな烏帽子えぼしのように、いくつもいくつもともっていたけれど、かぜかれて、べつにらぎもしませんでした。
大きなかに (新字新仮名) / 小川未明(著)
「何も怖れ入る事はねえ、ほんとだ、博奕をやるくらいな量見のくせに、取られたからって、餌乾えぼしになったキリギリスみてえに、いやにひッそりして歯軋はぎしりを噛んでる奴があるものか」
醤油仏 (新字新仮名) / 吉川英治(著)