“えてきち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
得手吉33.3%
33.3%
猿公33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かつて熊野川を船で下った時しばしば猴を見たが船人はこれを野猿やえんまた得手吉えてきちと称え決して本名を呼ばなんだ。
そして口に残つた核子たねは一頻りしやぶり通した後で、えてきちのやうな口もとをして床の上に吐き出して素知らぬ顔をしてゐた。
和尚の声は曳臼ひきうすのやうに上から落ちかゝつた。その下にし潰されたお伽譚とぎばなし猿公えてきちのやうに、伝兵衛は畳に顔をすりつけて眼を白黒させた。