“うんのう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蘊奥75.0%
雲衲25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「決して、美辞甘言を呈し、いつわってめるわけではありません。いかなる兵家の蘊奥うんのうを傾けても、この江岸一帯の陣容から欠点を捜し出すことはできないでしょう」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いくら研究の自由だからと言っても、ちゃんと大学令に、国家に枢要すうようなる研究の蘊奥うんのうを極めとある以上、(本当はそんなことは書いてないが)国家に害あるような研究を
語呂の論理 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
それは雲衲うんのうの一人。年頃も机竜之助と同じほどのおだやかな人品。竜之助とは郷を同じうして、おさななじみであったとのこと。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その言うところによると、この間、一人の武者修行の者があって、武州から大菩薩を越え、この裂石の雲峰寺へ一泊を求めた時に、雲衲うんのうが集まっての炉辺ろへんの物語——
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
これは近代の名宗匠めいしゅうしょうで、会下えげ掛錫かしゃくする幾万の雲衲うんのうを猫の子扱い、機鋒辛辣しんらつにして行持ぎょうじ綿密、その門下には天下知名の豪傑が群がって来る、その大和尚がとうとう君
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
透きとおるほどの美人であったということですから、聞いていた雲衲うんのう固唾かたずをのみました。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)