“うすくれあい”の漢字の書き方と例文
語句割合
薄暮合100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あせって、もがいて、立ったり居たり、みぎわもそちこち、場所を変えてうろついて見込んだが、ふと心づいてみまわせば、早や何がそまるでもなく、緑は緑、青は青で、樹の間は薄暮合うすくれあい
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
別して、例の縁側散歩はめられません。……一日おいて、また薄暮合うすくれあい、おなじ東の縁の真中の柱に、屋根の落葉と鼻を突合つきあわせてしゃがんで、カーン、あの添水そうずを聞き澄んでいたのです。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ようやく石段の中ほどで、ほっと息をして立った処が、薄暮合うすくれあいの山のすごさ。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)