“うすかわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薄皮50.0%
薄膜25.0%
薄革25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地球の薄皮うすかわが破れて空から火が降るのでもなければ、大海が押被おっかぶさるのでもない、飛騨国ひだのくに樹林きばやしが蛭になるのが最初で、しまいにはみんな血と泥の中に筋の黒い虫が泳ぐ
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
とその埃りっぽい薄膜うすかわの耳がポロリと落ちる。それをあわてて継ぎ合せて「もしもし」である。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
髪は紅元結べにもといで短くしばり上げ、金の型模様かたおきをした薄革うすかわ短袴たんこに玉の胡蝶こちょうの帯留を見せ、りゅうりゅうたる肉塊で造り上げられたようなその巨体は生ける仁王におうとでもいうほかはない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)