“いっかんばり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一閑張94.7%
一貫張5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蝋塗ろうぬりに螺鈿らでんを散らした、見事なさやがそこに落散って、外に男持の煙草入が一つ、金唐革きんからかわかますに、そのころ圧倒的に流行はやった一閑張いっかんばりの筒。
連翹れんぎょう一閑張いっかんばりの机かな」という子規居士の句ほど客観的ではないが、元禄の句としては最も客観的な部類に属するであろう。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
おれは一貫張いっかんばりの机の上にあった置き洋燈らんぷをふっと吹きけした。星明りで障子だけは少々あかるい。月はまだ出ていない。おれと山嵐は一生懸命いっしょうけんめいに障子へかおをつけて、息をらしている。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)