“いくさば”の漢字の書き方と例文
語句割合
戦場100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あらあら、やじりがたくさん落ちていら。かぶとの鉢金もあるし。——先生、この辺は、戦場いくさばの跡ですね、屹度きっと
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「伊吹山のふもとで育ったおめえが、こわいなんていうと、化け物のほうで顔負けするだろう。りんの燃えている戦場いくさばを歩いて、死骸の太刀やよろいいだことさえあるじゃねえか」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「怒るな、そっちにも、とががあろう、火のない所に煙は立たない。蓬屋よもぎやの後家が、子をつかって、戦場いくさばの死骸から、呑みしろかせぐという噂は、たしかに、俺の耳へも入っていることだ」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)