“いくさにん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軍人63.6%
戦人27.3%
海賊9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「昔の軍人いくさにんも案外話せるね。蛸石というと何となく飄逸ひょういつだ。振袖石なんて如何にも優長ゆうちょうな名前じゃないか?」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
伯母さんは私に烏帽子をきせたり、鎧どほしをささせたり、すつかり戦人いくさにんにしたててから、自分も後ろ鉢巻をし、薙刀をかいこんで、長い廊下の両はじに陣どつて戦ごつこをする。
銀の匙 (新字旧仮名) / 中勘助(著)
一枚の挿画にアルジエリア・マントを肩にした Pandusパンダス と称ふひとりの海賊いくさにんが、ひとりの美女を抱き寄せ、長い頤鬚を撫でながら蠍座の星に祈つてゐた。
天狗洞食客記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)