“いくさにん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軍人60.0%
戦人30.0%
海賊10.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうもしやうがないなア。軍人いくさにんは強いよつて。……」と、和尚さんは微笑んでゐた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
するとその潰れた屋根の間から、ひげを生やした軍人いくさにんが威張って出て来た。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「弁信さん、そりゃお前の気のせいだろう、ここは昔の古戦場だというから、昔、いくさをして死んだ軍人いくさにんの魂が、この河原の下に埋まっているんだろう、その軍人や、馬の魂が、お前の耳に聞えるのに違いない」
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
軍人いくさにんいくさに遣るなら、あなた
皆なは、そんな途方もない思ひ付きに烏頂天になつて——俺は、やつぱり裃の殿様に扮りたいね——とか、そんなら俺は鎧甲の軍人いくさにんが好い——ぢや俺は前髪姿の愛々うひ/\しいお小姓になるぞ、お白粉を真ツ白に塗つたら見直せるだらう——とか
夜の奇蹟 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「それがよい。そんならおじさんの傍へ行って、縁側へ腰をかけてお月見をしながら、また戦人いくさにんの話を教えておもらいなさい」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
伯母さんは私に烏帽子をきせたり、鎧どほしをささせたり、すつかり戦人いくさにんにしたててから、自分も後ろ鉢巻をし、薙刀をかいこんで、長い廊下の両はじに陣どつて戦ごつこをする。
銀の匙 (新字旧仮名) / 中勘助(著)
「教えればおじさん、戦人いくさにんの話をしてくれる?」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
人間の歴史がだん/\狩猟時代より進んで、種族と種族との競争が激しくなり、戦人いくさにんが必要になるにつれて、左脇にさした剣を抜くのに、これまで通りの着方では、外套の裾が邪魔になるので、男子はすべて今のやうに左から右に合はせることになつたのである。
一枚の挿画にアルジエリア・マントを肩にした Pandusパンダス と称ふひとりの海賊いくさにんが、ひとりの美女を抱き寄せ、長い頤鬚を撫でながら蠍座の星に祈つてゐた。
天狗洞食客記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)