軍人いくさにん)” の例文
して死んだ軍人いくさにんの魂が、この河原の下に埋まっているんだろう、その軍人や、馬の魂が、お前の耳に聞えるのに違いない
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「昔の軍人いくさにんも案外話せるね。蛸石というと何となく飄逸ひょういつだ。振袖石なんて如何にも優長ゆうちょうな名前じゃないか?」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
つれの大人はみんな正面に気を取られていた。正面ではぐらぐらと柱が揺れて大きな宅がつぶれた。するとその潰れた屋根の間から、ひげを生やした軍人いくさにんが威張って出て来た。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「どうもしやうがないなア。軍人いくさにんは強いよつて。……」と、和尚さんは微笑んでゐた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
そんなら俺は鎧甲の軍人いくさにんが好い——ぢや俺は前髪姿の愛々うひ/\しいお小姓になるぞ、お白粉を真ツ白に塗つたら見直せるだらう——とか、さう大名ばつかりが多くては芝居にはならないから、誰か
夜の奇蹟 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
軍人いくさにんいくさに遣るなら、あなた
若いとき喧嘩をして、腕に怪我をしてから切り落すようになったんだから、軍人いくさにんの向う傷と同じで、男にとっては名聞みょうもんなくらいなものですよ、わたしはあの片腕が大好きなのさ
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「成程、大きな鶴だね。軍人いくさにんもナカ/\想像力イマジネーションが発達していたと見える」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「車屋さん、この軍人いくさにんは駿河の人だろうね?」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)