“あえて”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昨日のお杉に対して殆ど絶対的の服従をあえてしたのは、自分にも判断の付かぬ一種不可思議の心理作用にった為で、醒めたるのち彼女かれは依然として強い女であった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
獣のような重太郎と相対あいたいしているお葉は、すこぶる危険の位置にあると云わねばならぬ。かれじょうが激して一旦の野性を発揮したら、孱弱かよわい女に対してんな乱暴をあえてせぬとも限らぬ。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)