トップ
>
『通り雨』
ふりがな文庫
『
通り雨
(
とおりあめ
)
』
私の部屋の前にかなり質の好い紅葉が一本ある。 気がつかないで居て今日見るとめっきり色附いて、品の好い褪紅色になって槇の隣りにとびぬけた美くしさで輝いて居る。 今畳屋が入って居るので家中、何となし新らしい畳特有の香りで一杯になって居る。 今日 …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「宮本百合子全集 第二十九巻」新日本出版社、1981(昭和56)年12月25日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
辛
(
よ
)
香
(
に
)
穀
(
わら
)
彼方
(
あっち
)
急
(
いそ
)
源
(
げん
)
色附
(
いろづ
)
仕
(
し
)
拡
(
ひろ
)
廂
(
ひさし
)
床
(
とこ
)
紅葉
(
もみじ
)
好
(
い
)
行李
(
こうり
)
表
(
おもて
)
質
(
たち
)
失笑
(
ふきだ
)
塵
(
ちり
)