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『座興に非ず』
ふりがな文庫
『
座興に非ず
(
ざきょうにあらず
)
』
おのれの行く末を思い、ぞっとして、いても立っても居られぬ思いの宵は、その本郷のアパアトから、ステッキずるずるひきずりながら上野公園まで歩いてみる。九月もなかば過ぎた頃のことである。私の白地の浴衣も、すでに季節はずれの感があって、夕闇の中にわ …
著者
太宰治
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
屹
(
き
)
訛
(
なまり
)
蓮
(
はす
)
颯爽
(
さっそう
)
親爺
(
おやじ
)
襤褸
(
ぼろ
)
襟
(
えり
)
袂
(
たもと
)
蠢動
(
しゅんどう
)
蟻
(
あり
)
不忍
(
しのばず
)
理窟
(
りくつ
)
煙草
(
たばこ
)
浴衣
(
ゆかた
)
従
(
つ
)
困憊
(
こんぱい
)
喧嘩
(
けんか
)
可笑
(
おか
)