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大難
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だいなん
ふりがな文庫
“
大難
(
だいなん
)” の例文
そこで、
私
(
わたくし
)
の
心配
(
しんぱい
)
するのは、
義侠
(
をとこぎ
)
な
大佐閣下
(
たいさかつか
)
は、
吾等
(
われら
)
の
大難
(
だいなん
)
を
助
(
たす
)
けやうとして、
御自身
(
ごじしん
)
に
危險
(
きけん
)
をお
招
(
まね
)
きになる
樣
(
やう
)
な
事
(
こと
)
はあるまいか。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ひとり
問
(
と
)
い、ひとり答えて、はては
当面
(
とうめん
)
の
大難
(
だいなん
)
にあたまも
惑乱
(
わくらん
)
して、ぼうぜんと、そこに、
腕
(
うで
)
ぐみのまま立ちすくんでしまったのである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此方
(
こちら
)
は
入違
(
いりちが
)
って祖五郎の跡を
追掛
(
おいか
)
けて、姉のお竹が忠平を連れてまいるという、
行違
(
ゆきちが
)
いに相成り、お竹が
大難
(
だいなん
)
に出合いまするお話に移ります。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それでもあなたは一
家
(
か
)
の
御主人
(
ごしゆじん
)
さまに
成
(
な
)
りて
釆配
(
さいはい
)
をおとりなさらずは
叶
(
かな
)
ふまじ、
今
(
いま
)
までのやうなお
樂
(
らく
)
の
御身分
(
ごみぶん
)
ではいらつしやらぬ
筈
(
はづ
)
と
押
(
おさ
)
へられて、されば
誠
(
まこと
)
に
大難
(
だいなん
)
に
逢
(
あ
)
ひたる
身
(
み
)
と
思
(
おぼ
)
しめせ。
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
人智
(
じんち
)
を
尽
(
つく
)
してのちはからざる
大難
(
だいなん
)
にあふは
因果
(
いんぐわ
)
のしからしむる処ならんか。人にははかりしりがたし。人家の
雪頽
(
なだれ
)
にも家を
潰
(
つぶ
)
せし事人の死たるなどあまた
見聞
(
みきゝ
)
したれども、さのみはとてしるさず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
「其の
代
(
かは
)
り女にはお産といふ
大難
(
だいなん
)
があるぢやありませんか。」
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
歸さず是非お
附合
(
つきあひ
)
なされよと無理に
引留
(
ひきとめ
)
まだ日も高ければ
夕刻
(
ゆふこく
)
迄には
寛々
(
ゆる/\
)
としても歸らるゝなり決して
御迷惑
(
ごめいわく
)
は掛ませぬと
厭
(
いや
)
がる千太郎の
手
(
て
)
引
(
ひき
)
袖
(
そで
)
引
(
ひき
)
萬八の
棧橋
(
さんばし
)
に
繋合
(
もあひ
)
たる家根船へ
漸々
(
やう/\
)
にして
乘込
(
のりこま
)
せり是ぞ千太郎と久八が
大難
(
だいなん
)
の
基
(
もと
)
ゐとこそは成りにけれ
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それが
或
(
ある
)
事情
(
じじやう
)
の
爲
(
た
)
めに
明言
(
めいげん
)
する
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
ず、さりとて
主家
(
しゆか
)
の
大難
(
だいなん
)
を
知
(
し
)
らぬ
顏
(
かほ
)
に
打※
(
うちすぎ
)
るにも
忍
(
しの
)
びで、かくは
縁起話
(
えんぎばなし
)
に
托言
(
かこつ
)
けて、
其
(
その
)
夜
(
よ
)
の
出發
(
しゆつぱつ
)
を
止
(
とゞ
)
めたのかも
知
(
し
)
れぬ。と
語
(
かた
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「おどろきました。火事と思うと、すぐにあの
乱入者
(
らんにゅうもの
)
の
剣
(
つるぎ
)
の音でな。しかし、かくべつなこともなかったようで、まずお
館
(
やかた
)
にとっては、
大難
(
だいなん
)
が
小難
(
しょうなん
)
でなによりともうすものです」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そもそも
層雲
(
そううん
)
くずれの
大難
(
だいなん
)
は、どんな名将でものがれることのできぬものでござりますが、その難をさけるには、まず夜の
酉
(
とり
)
から
亥
(
い
)
のあいだに、四里四方けがれのない平野へでて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
の
話
(
はな
)
す
處
(
ところ
)
によると、
此
(
この
)
日
(
ひ
)
から
丁度
(
ちやうど
)
八日
(
やうか
)
前
(
まへ
)
の
晩
(
ばん
)
(
即
(
すなは
)
ち
吾等
(
われら
)
が
犬
(
いぬ
)
の
使者
(
ししや
)
を
送
(
おく
)
つた
其日
(
そのひ
)
の
夜
(
よる
)
である。)
猛犬稻妻
(
まうけんいなづま
)
が
數
(
すう
)
ヶ
所
(
しよ
)
の
傷
(
きづ
)
を
負
(
お
)
ひ、
血
(
ち
)
に
染
(
し
)
みて
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
たので、
初
(
はじ
)
めて
吾等
(
われら
)
の
大難
(
だいなん
)
が
分
(
わか
)
り
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“大難”で始まる語句
大難事
大難儀
大難坂
大難所