“追掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おっか51.2%
おいか16.3%
おつか9.3%
おっかけ7.0%
おひかけ4.7%
おつかけ4.7%
おひか4.7%
おいかけ2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は田舎武士ざむらいで様子が知れぬから、面倒と思って、逃ると追掛おっかけたから、是はたまらんと思って当家へ駈込みお店を荒して済みませんが
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
此方こちら入違いりちがって祖五郎の跡を追掛おいかけて、姉のお竹が忠平を連れてまいるという、行違ゆきちがいに相成り、お竹が大難だいなんに出合いまするお話に移ります。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
恐入おそれいりました。うぞ此方こつちへ。貴方あなた御一所ごいつしよに、後生ごしやうですから。……背後うしろから追掛おつかけてるやうでらないんですもの。」
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もっともね、居ると分ったら、門口かどぐちから引返ひっかえして、どこかで呼ぶんだっけ。媽々かかあ追掛おっかけるじゃないか。仕方なし奥へ入ったんだ。一間ひとましかありやしない。
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
其方儀そのはうぎ石川安五郎小松屋遊女いうぢよ白妙しろたへ同道にて立退たちのき候節私しの趣意しゆいを以て追掛おひかけ彌勒みろく町番人重五郎と申者さゝへ候を切害せつがいに及び候段不埓ふらち至極しごくに付死罪申付る
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
するとつゞいてお姫様ひめさま玄関げんくわんまで追掛おつかけまゐられて、円朝わたくし喚留よびとめたがうもりゝ々しくツて、なんとなく身体からだちゞあがり、わたくししばられでもするかと思ひました。姫
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
如何いかなるすきをや見出みいだしけん、彼方かなたむかつて韋駄天走ゐだてんばしり、獅子しゝ一群いちぐん眞黒まつくろになつてそのあと追掛おひかけた。
追掛おいかけられて逃途にげどがないが、山之助年は十七で身が軽いから、谷間たにあいでも何でも足掛りのある処へ無茶苦茶に逃げ、蔦蘿つたかずらなどに手を掛けて、ちょい/\/\/\と逃げる。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)