“証”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
あかし40.9%
しるし22.2%
あか22.2%
しょう9.1%
しる1.7%
アカ1.1%
0.6%
あきら0.6%
あら0.6%
さとり0.6%
しよう0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小野篁おののたかむらの「比良ひらの山さへ」と歌った雪の朝を思って見ると、奉った祭りを神が嘉納かのうされたあかしの霜とも思われて頼もしいのであった。
源氏物語:35 若菜(下) (新字新仮名) / 紫式部(著)
お続けなさる体です。ただ後日のしるし一札いっさつお貰い申しておけば、一つは励み、一つはわしも後ろ楯のまとが立つというものでごぜえます
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「之以外のどんな方法で勇敢さをあかし得るか?」又、「ダヴィッドがゴライアスを退治した時、彼は巨人の首を持帰らなかったか?」
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
汝が他人の言を容れざるはこれ汝が高慢不遜なるのしょうなり、汝は自己を以て最も才智ある最も学識ある最も経験あるものと致すや
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
いずれにせよ、用捨すな。かくもうたら断罪に処するぞ。またよい落武者討ち取って、首をしるしに持参なせば、それも由々ゆゆしい汝らの出世となろう。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其初まりを説きアカす、すなはち歌或は諺の「本縁」——背景たる事実——と言ふ事と、二方面の為事をしたものが語部で、一つは、族長及びその子弟の教養に、一つは儀礼の為に
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
アンドラダは、立場をかしてくれる人を失い、それゆえセシル(バアリイ)もだんだんアンドラダをスペインに買収された男と睨むにいたったのである。
皇子みこたち共にこたへていはく、理実ことわり灼然いやちこなり。則ち草壁皇子尊づ進みて盟ひていはく、天神あまつかみ地祇くにつかみ、及び天皇すめらみことあきらめたまへ、おのれ兄弟長幼、あはせて十余のみこおのおの異腹ことはらよりづ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
葉公、孔子に語って曰く、吾が党に直躬ちょっきゅうというものあり、その父、羊をぬすみて、子これあらわせり。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
この涅槃ねはんさとりへ達するには、どうしても、この智目と行足とが必要なのです。智慧の目と、実行の足、それは清涼池さとりへの唯一の道なのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
殊更ことさらつとめて他人たにん教化けうくわせんとするが如きはこれを為す者の僣越せんえつしめし、無智無謀むちむぼうしようす、る大陽はつとめてかゞやかざるを、ほしは吾人の教化けうくわはかつひかりはなたず、からざるをざればひかるなり
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)