“螢籠”のいろいろな読み方と例文
新字:蛍籠
読み方割合
ほたるかご75.0%
ほたるこばん25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はの位其處らをかけずり廻ツたか、またの道をうして來たか知らぬが、兎に角もう螢籠ほたるかごには、螢が、ちようど寶玉のやうに鮮麗な光を放ツてゐる。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
水のような月の光が畳の上までさし込んで、庭の八手やつでまばらな葉影はあわく縁端にくずれた。蚯蚓みみずの声もかすかに聞こえていた。螢籠ほたるかごのきに吊して丸山さんと私とは縁端に並んで坐った。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
螢籠ほたるこばんは一尺に一尺三寸位の長方形、高さは一尺四五寸位もある。四方に黒い薄物のモヂといふ布地を張つたものを與へられてゐた。