“八手”の読み方と例文
読み方割合
やつで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その混凝土コンクリート氏こと、山木やまき勘九郎氏邸の前を通ると、鬱蒼うっそうたるかしの木立の奥に、青空の光りを含んだ八手やつでの葉が重なり合って覗いている。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
地所の三方には竹の四つ目垣が結い廻され、八手やつでの青葉などが所々にあしらわれ、一方の崖には、焼け残った灌木が芽を出し、蔦や蔓が延びました。
窓の外は狭い坪庭つぼにわであって、石灯籠や八手やつでなどがあった。その庭を囲んでいるものは、この種の妾宅にはつき物にしている船板の小高い塀であった。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)