“鬱蒼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うっそう86.4%
うつさう6.8%
こんもり5.9%
うつそう0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『市当局の配慮により、我が市は今や、樹木の鬱蒼うっそう繁茂はんもせる公園によって飾られ、炎暑のこうにも清涼の気を満喫しるに至れり。』
杉とひのき鬱蒼うつさうとしてしげつて、真昼でも木下闇こしたやみを作つてゐるらしいところに行き、さくのところで小用こようを足した。
仏法僧鳥 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
柵の中は、左程廣くもない運動場になつて、二階建の校舍が其奧に、愛宕山の鬱蒼こんもりした木立を背負つた樣にして立つてゐる。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
千日前界隈かいわいの見晴らしの利く建物の上から、はるか東の方を、北より順に高津かうづの高台、生玉いくたまの高台、夕陽丘の高台と見て行けば、何百年の昔からの静けさをしんと底にたたへた鬱蒼うつそうたる緑の色が
木の都 (新字旧仮名) / 織田作之助(著)